1.英語のアイテム(品物)とグッズ(品物)の違い
英語のアイテム(品物)とは、無差別的な大量消費・大量生産のグッズ(品物)とは違い、使用者にとって無二の価値と固有の意味を持った「貴重な逸品」を意味する。
2.アイテム(品物)も人の言葉と同じく、人に諸情報=刺激をもたらす
アイテム(品物)は、単なる物質的存在に過ぎないが、神の御言葉である『聖書』とは違った別の諸情報=刺激をもたらしてくれる。例えば、古代イスラエル王国の最高祭司が、神殿の至聖所の中で神の依代(よりしろ)である「契約の箱」と、その中の「三種の神器」=「十戒石版・アロンの杖・マナの壺」という「聖なるアイテム」(品物)を目撃した時、その心は、神に対する畏怖と愛と希望で満たされたことだろう。
3.物事の善し悪しを吟味する必要性と義務
敬虔な信仰生活を全うしようとするキリスト者は、『聖書』を買い求めるに当たっても、『聖書』編纂の歴史を学び、改竄されていない真の『聖書』から学ぶ必要性と義務があリ、また、信仰生活を高め、堅める、その他の「貴重な逸品」も『聖書』と同じように吟味する必要性と義務がある。つまり、キリスト者は、自己の肉体的な感覚器官=視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚+無意識から入ってくる諸情報=刺激に対して常に警戒して注意をはらい、諸情報=刺激の善し悪しを常に吟味しなければならない。そして、『聖書』に書いてある「最重要の戒め」に従い、自己の論理的な思考力・物事に取り組む情熱等の感情・目標を達成する強い意志・体験から得た知恵・具体的な行動力を尽くして、生ける神である主イエス・キリストを愛さなければならない。
4.『聖書』に書いてある「最重要の戒め」
申命記 6: 5
『心(思考)を尽くし、精神(意志)を尽くし、力(行動)を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。』
申命記10:12-13
『イスラエルよ。今、あなたの神、主が、あなたに求めておられることは何か。それは、ただ、あなたの神、主を畏れ、主のすべての道に従って歩み、主を愛し、心(思考)を尽くし、精神(意志)を尽くしてあなたの神、主に仕え、あなたのしあわせのために、私が、今日、あなたに命じる主の命令と主の掟とを守ることである。』
マタイ22:37-38
『(パリサイ人たちからの「大切な戒めはどれか?」という質問に)イエスは彼に言われた。「心(思考)を尽くし、思い(感情)を尽くし、知力(知性・知恵)を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。」 これが大切な第一の戒めです。』
マルコ12:10
『(イエスは答えられた。)心(思考)を尽くし、思い(感情)を尽くし、知性(知恵)を尽くし、力(行動)を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』
ルカ10:27
『(ある律法の専門家がイエスの質問に答えて、律法の書に書いてある事を言った。)「心(思考)を尽くし、思い(感情)を尽くし、力(行動)を尽くし、知性(知恵)を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。」また、「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。」とあります。』
5.『聖書』編纂の歴史⇒ http://www.bible-jp.com/his/history.html
(1)神の御言葉に忠実な『聖書』の系譜
A.TR聖書=Textus Receptus=テクストゥス・レセプトゥス聖書(1516年)・・・オランダ人のデシデリウス・エラスムス(1469頃~1536)による「ギリシャ語の本文」に基づくギリシャ語の聖書で、1516年にスイスのバーゼルで印刷された。
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B.「ルター訳聖書」(1522~1534)・・・ドイツ人のマルティン・ルター(1483~1546)は、ギリシャ語のTR聖書に基づくドイツ語の「ルター訳聖書」(1522~1534)を出版した。従来のドイツ語聖書は「ラテン語ウルガタ聖書」(405年)のドイツ語訳であったが、ルターはギリシャ語のTR聖書をドイツ語に翻訳した。更に「ヘブル語の写本」を求めてTR聖書を検証しながら「旧約聖書」をドイツ語に翻訳し、「ルター訳聖書」を1534年に完成させた。
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C.KJV聖書=King James Version=欽定訳聖書(1611年)・・・英国王ヘンリー8世(1491~1547)は、自己の離婚を禁止したローマ・カトリック教会のローマ教皇パウルス3世(1468~1549)と対立して破門された結果、1534年に首長法=国王至上法を英国議会で制定させ、ローマ教皇にかわって英国王を教会の首長とする宗教改革を断行し、英国国教会を創始した。この後、欽定訳の「大聖書」=The Great Bible(1539年)を英国国教会の公認聖書とした。ヘンリー8世の長男等4人が英国王に即位した後、ジェームズ1世(1566~1625)が1603年に英国王に即位した。これら諸王による英国統治の間、ウィリアム・ウィッティンガム(1524~1579)等の宗教改革者たちは、スイス・ジュネーヴ大学を創立した宗教改革の神学者ジャン・カルヴァン(1509~1564)を頼ってジュネーヴに亡命し、これら避難民たちによって出版された「ジュネーヴ聖書」(1560年「旧約聖書」出版、1576年「新約聖書」出版)を英国人に広めた。この結果、ローマ・カトリック教会の虚偽の教理・祭儀・制度の悪弊を取り除いて英国国教会を清めることを目的とするピューリタン(清教徒)が英国国教会の中に増大した。そして、オックスフォードにあるコーパス・クリスティ大学の学長ジョン・レイノルズ(1549~1607)神学博士は1604年、ピューリタンを代表してジェームズ1世に、ローマ・カトリック教会の「ラテン語ウルガタ聖書」(405年)の強い影響を受けた英国国教会公認の「大聖書」(同上)とは異なる新しい英語聖書の編纂を提案した。さらに、英国国教会の聖職者たち千人も、ジェームズ1世に請願した結果、ジェームズ1世の援助を得た54人~48人の聖書学者は、信仰者による「ジュネーヴ聖書」(同上)・英国国教会の司教による「ビショップ聖書」(1568年)など宗教改革を推進するプロテスタント教会系の英訳聖書と、「リームズ・ドゥエー聖書」(1582年「新約聖書」出版、1610年「旧約聖書」出版)など宗教改革を弾圧するローマ・カトリック教会系の英訳聖書が、約10種類も、1500年代~1600年代初頭に相次いで出版された社会状況の中、ギリシャ語のTR聖書を英語に翻訳し、1611年にKJV聖書を出版した。KJV聖書は、英国王ジェームズ1世の援助の下に出版されたので欽定訳聖書と呼ばれ、現在に至るまでの幾多の英訳聖書の頂点に立つ。
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D.その他に、TR聖書を日本語の文語体に翻訳した「明治元訳聖書」(1887年)、「新契約聖書」(1928年)、「TR日本語訳 新約聖書」(=「新契約聖書」の復刻版2012年)などがある。
(2)神の御言葉を歪曲した箇所の多い『聖書』の系譜
A.ギリシャ語「旧約聖書」の「七十人訳聖書」(ラテン語:セプトゥアギンタ)は、「アレクサンドリア写本」(1627年発見)と同じで、主イエスと使徒たちの時代には存在しなかった。また、主イエスと使徒たちの読んだ「旧約聖書」は、ヘブル語で記されていた。
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B.オリゲネス(184~253)は、改訂版「七十人訳聖書」を自作した。また、ギリシャ語「旧約聖書」の「ヘクサプラ」(245年)と同様に「新約聖書」をも自作した。オリゲネスは、マケドニア人・ギリシャ人・ユダヤ人が密集していたエジプトの学術都市アレクサンドリア出身でユダヤ人の可能性もある。ギリシャ哲学者プラトン(前427~前347)に傾倒した。
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C.「シナイ写本」「バチカン写本」は、紀元331年以降にエウセビウス(263頃~339)によりローマ皇帝コンスタンティヌス1世(272~337)のために作られた50冊のギリシャ語聖書のうち現存する2つの写本である。
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D.ヒエロニムス(347頃~420)による「ラテン語ウルガタ聖書」(405年)・・・ヒエロニムスは、286年にローマ帝国を東西に区分して統治したローマ皇帝ディオクレティアヌス(244~311)と同じダルマティア属州(アドリア海に面したバルカン半島の中部)の出身で、ヘブル語等の多言語に精通していた。ローマ教皇ダマスス1世(305頃~384)は383年頃、ヒエロニムスに、「古ラテン語」聖書の改訂版を作るよう委託した。ヒエロニムスは、初めに「新約聖書」の四福音書を「ギリシャ語テキスト」と照合して誤っている部分を訂正し、他の新約文書は、そのまま古ラテン語訳を用いた。次に「旧約聖書」に取り組み、ギリシャ語「七十人訳聖書」とオリゲネスのギリシャ語「ヘクサプラ」(245年)をラテン語に翻訳し、「古ラテン語」の「旧約聖書」の改訂を終え、ローマ・カトリック教会で公式に用いる「ラテン語ウルガタ聖書」(同上)を編纂した。
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E.ローマ帝国の東西分裂(395年)と西ローマ帝国の滅亡(476年)を経て、東方正教会(ギリシャ語聖書)とローマ・カトリック教会(ラテン語聖書)に次第に分裂して行った。東方正教会ではギリシャ語のTR聖書=テクストゥス・レセプトゥス聖書を用いた。
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F.RV聖書=Revised Version=改訂版聖書・・・使徒パウロの時代から存在した聖書改竄者たち(第2コリント2:17)によるギリシャ語「バチカン写本」(1475年バチカン図書館蔵書)、ギリシャ語「アレクサンドリア写本」(1627年発見、従来の「七十人訳聖書」と同じ)、ギリシャ語「シナイ写本」(1844年発見)に基づく、神の御言葉を歪曲した箇所の多い聖書である。(1880年「新約聖書」出版、1884年「旧約聖書」出版、英国)
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G.ディスペンセーショナリズム(虚偽の時代区分と艱難前携挙説)を創作した英国の神学者ジョン・ネルスン・ダービ(1800~1882)、また、交霊会で悪魔に憑かれた英国の神学者ブルーク・フォス・ウェストコット(1825~1901)、同じくフェントン・ジョン・アンソニー・ホート(1828~1892)たちは、悪魔と感応したグノーシス主義等のオカルトの欺瞞教理・魔術・神智学・交霊会といった虚偽の教理と邪悪な祭儀を、聖書の翻訳と注釈の中に採り入れ、聖書を改竄した。
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H.『古い写本ほど正しい』という愚かな誤謬に基づく聖書群
a.ネストレ・アーラント=Nestle-Aland=ネストレ・アーラント版の「新約聖書」・・・ギリシア語「新約聖書テキスト」の「Novum Testamentum Graece」(ラテン語版1898年)を、ドイツ人のエベルハルト・ネストレ(1851~1913)とクルト・アーラント(1915~1994)が校訂と再校訂したため、ネストレ・アーラント版の「新約聖書」と呼ばれる。使徒パウロの時代から「悪魔の霊感を受けた者」がいたにも関わらず、『古い写本ほど正しい』という愚かな誤謬に陥ってきた。(1913年「NA1」-初版-出版、ドイツ)
b.UBS聖書=United Bible Societies=聖書協会世界連盟の聖書・・・1946年に英国ロンドン南部のヘイワーズ・ヒースに集まった13の聖書協会に始まる、世界各国の聖書協会から成る世界連盟の監修した聖書をUBS聖書と称する。聖書の調査研究・監修出版において「特定の資金スポンサー」の邪悪な意向=聖句解釈に左右されてきた。
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I.ヘブル語の「死海写本」(1946~1947年発見)にある「イザヤ書」は、ヘブル語の「マソラ本文」と合致する。「マソラ本文」とは、発音を補助するための母音符号の付いたヘブル語の「旧約聖書」を指す。なお、極端な禁欲主義のユダヤ教カルトのエッセネ派による写本で、「イザヤ書」以外には神の御言葉を歪曲した教理を記した。
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J.現代訳の聖書群の一部事例
NASV聖書=New American Standard Version=新アメリカ標準訳聖書(1963年「新約聖書」出版、1971年「旧約聖書」出版、米国)
NIV聖書=New International Version=新国際版聖書(1973年「新約聖書」出版、1978年「旧約聖書」出版、米国)
NKJV聖書=New King James Version=新ジェイムズ王訳聖書(1982年出版、米国)
NRSV聖書=New Revised Standard Version=新改訂標準訳聖書(1989年出版、米国)
ESV聖書=English Standard Version=英語標準訳聖書(2001年出版、米国)
HCSV聖書= Holman Christian Standard Version=ホルマン・クリスチャン・スタンダード聖書(2004年出版、米国)
新改訳聖書(1965年「新約聖書」出版、1970年「旧約聖書」出版、日本)
共同訳聖書(1975年出版、日本)
新共同訳聖書(1987年出版、日本)
(3)結論=幾多の「ダービ訳聖書」「ウェスコット・ホート訳聖書」に関わらない事
ジョン・ネルスン・ダービ訳聖書、ネストレ・アーラント版の「新約聖書」、エホバの証人の、ものみの塔聖書冊子協会が出版したNWT聖書=New World Translation of the Holy Scriptures=新世界訳聖書(1950年「新約聖書」出版、1961年出版、米国。1982年出版、日本)といった幾多の「ダービ訳聖書」「ウェストコット・ホート訳聖書」は、どれも邪悪に改竄され、意図的に誤訳された。つまり、ディスペンセーショナリズム(虚偽の時代区分と艱難前携挙説)を創作した英国の神学者ジョン・ネルスン・ダービ(1800~1882)に惑わされた聖書、また、交霊会で悪魔に憑かれた英国の神学者ブルーク・フォス・ウェストコット(1825~1901)、同じくフェントン・ジョン・アンソニー・ホート(1828~1892)が関与した幾多の「ダービ訳聖書」※1、「ウェストコット・ホート訳聖書」※2には関わるべきではない。
※1 http://tunobue.chips.jp/darby_bible.htm
※2 http://www.millnm.net/cgi-bin/page.cgi?url=../qanda3/westcothort.htm
6.キリスト教関連の書籍・アイテムの推奨販売店
http://myrtos.co.jp/sitemap.php
■(宗)ドン・ボスコ社⇒ ローマ・カトリック教会のサレジオ会によるローマ・カトリック教会の書籍・アイテムの販売(イタリア直輸入製品販売店)
http://www.donboscosha.com/
■(宗)女子パウロ会⇒ ローマ・カトリック教会の女子パウロ会(女子修道院)による書籍・アイテムの販売(イタリア直輸入製品販売店)
https://shop-pauline.jp/?mode=f5
■(宗)日本ハリストス正教会教団(ロシア正教会・ニコライ堂)⇒ 東方正教会の書籍・アイテムの販売(乳香などの消耗品取扱店)
http://nikolaido.org/
■(株)教文館 エインカレム⇒ キリスト教の諸宗派の書籍・アイテムの販売(多彩な祭具を幅広く網羅した大型販売店)
https://www.kyobunkwan.co.jp/ein-karem/about
■(社)アイオンド ユニヴァーシティ オンラインショップ⇒ ユダヤ教・キリスト教の諸宗派の祭服・祭具の販売(国内唯一のメノーラー取扱店)
http://www.iond-univ.org/os/
■(有)友愛書房⇒ ユダヤ教・キリスト教の諸宗派に関する日本国と諸外国の古書籍・古文献・美術書の販売(キリスト教書籍の専門店)
http://yuai.jimbou.net/catalog/index.php
■(任)エターナル・ライフ・ミニストリーズ⇒ ギリシャ語の聖書本文TR(テクストゥス・レセプトゥス)から翻訳された、改竄されていない本当の『新約聖書』の販売(『TR新約聖書』の専門店)
http://www.bible-jp.com/ss/snt.html
公開2019(平成31)年1月28日(月)19:23
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